高脂血症の検査

高脂血症の診断では、血液検査で「総コレステロール」「LDLコレステロール」「HDLコレステロール」「中性脂肪」の値を確認します。墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科が、高脂血症の診断の指針となるこれら4つの値についてご紹介します。

総コレステロール

総コレステロールとは、血中に含まれているあらゆるコレステロールの総量です。TC、T-Choと表示されることもあります。140~199mg/dLが総コレステロールの基準値です。

総コレステロールは食生活や日常的な運動の頻度の影響を大きく受けます。基準値を越えていても240ml/dL未満であれば、食生活、運動量の改善で低下する見込みは十分にあります。240ml/dLを超えると、適切な治療や対応を早急に行わなければ危険です。

LDLコレステロール

LDLコレステロールとは、動脈硬化を引き起こす、いわゆる「悪玉コレステロール」です。高脂血症を診断する上でも、重要な判断材料となります。基準値は60~119mg/dLとされています。140mg/dL以上の高値が出た場合は、適切な処置が必要な段階です。

HDLコレステロール

LDLコレステロールに対して血管の余分な脂質を取り除く「善玉コレステロール」を、HDLコレステロールと呼びます。健康な血液ではLDLコレステロールとHDLコレステロールのバランスが取れていますが、喫煙や良くない生活習慣によってバランスが崩壊してしまうことがあります。HDLコレステロールの基準値は40~119mg/dLです。

中性脂肪

血中に含まれる中性脂肪は体を動かすためのエネルギーとなりますが、多すぎる場合は健康を害してしまう恐れがあります。また、肥満の方が体に蓄えている脂肪のほとんどは、中性脂肪です。メタボ体質改善のためにも、適正値の中性脂肪を保つことが望ましいです。基準値は30~149mg/dLとなります。

基準値を超える数値があれば……治療を検討

以上が、高脂血症を診断する上で判断材料となる検査項目です。これらのデータは、一般的な健康診断でも確認できます。基準値を超える検査項目が一つでもあれば、高脂血症の可能性を警戒しましょう。

墨田区両国の湘南メディカル記念病院・内科では患者様の血液を詳細に検査した後、高脂血症の診断を行います。検査結果ら、必要と判断される治療を行いますので、健康診断の結果が気になる方、もしくはしばらく健康診断を受けていない方もお気軽にお越しください。

監修医紹介

加藤 貴志 院長(かとう たかし/Takashi Kato)

咳(せき)の検査・診断 担当医 加藤 貴志 院長 (かとう たかし/Takashi Kato)

経歴

1998年自治医科大学卒業
2007年東北大学大学院医学博士課程修了、東北大学病院移植・再建・内視鏡外科 他
2016年〜現職

備考

医学博士 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会 日本内視鏡外科学会 日本臨床外科学会 日本再生医療学会 日本抗加齢医学会 総合診療認定医