片頭痛の原因

突然やってくる片頭痛に悩まされている方も少なくないはずです。片頭痛を引き起こす原因は、具体的にどういったものなのでしょうか。今回は、片頭痛のメカニズムや引き起こされやすい状況をご紹介します。片頭痛を退けるためのヒントとしてお役立てください。

片頭痛のメカニズム

片頭痛を引き起こす要因となる説はいくつか存在します。以下で代表的な説を二つご紹介しましょう。

血管の収縮と拡張

血管の収縮と拡張

ひとつは脳の血管の収縮と拡張によって頭痛が起こるという説です。血小板から「セロトニン」という物質が放出されると、脳の血管が一度収縮します。この後、時間経過とともに血管が拡張していく際に頭痛が起こるという仕組みです。セロトニンはストレスによって過剰分泌されることが確認されています。

三叉神経への刺激

三叉神経への刺激

もうひとつは、「三叉神経」への刺激が原因となっているとする説です。三叉神経は顔面周辺に張り巡らされている、脳神経の中でも最も大きい神経です。何かの要因によって三叉神経が刺激されると、痛みが生じると考えられています。三叉神経を刺激する要因としては、血管の拡張や炎症が有力です。

片頭痛が起こりやすい状況・生活習慣

片頭痛は血管の拡張や三叉神経への刺激が要因となっていることがわかりました。こうした事態が引き起こされやすい状況や、生活習慣について以下で具体的にご紹介します。

ストレス

ストレス

精神的な負荷がかかると、血小板からセロトニンが過剰に分泌されます。セロトニンは脳にある血管の収縮とその後の拡張を引き起こし、片頭痛となってしまうのです。そのため、仕事や家庭のストレスと片頭痛がセットになっているという方も少なくありません。

過剰な睡眠

過剰な睡眠

長すぎる睡眠時間も片頭痛の原因となると考えられています。リラックス状態で副交感神経が活発になると、血管が拡張してしまうためです。睡眠時間を確保することは健康の大前提と考えられていますが、過剰な睡眠もまた体にはよくないということです。

高血圧

高血圧

そもそも血圧が高いという場合は、血管の拡張や神経の圧迫が引き起こされやすく、片頭痛となりやすいようです。日頃の生活で血圧を正常に保つ心がけが必要になります。

片頭痛の悩みから解放されるため、まずは原因の究明を

慢性的な片頭痛から解放されるためには、まずは原因を究明し、生活習慣や環境を改めることが肝要です。墨田区両国に位置する湘南メディカル記念病院は患者様の片頭痛に関するご相談をお待ちしております。片頭痛にお悩みの方はぜひ一度、当院の内科にお気軽にご相談ください。

監修医紹介

加藤 貴志 理事長・院長(かとう たかし/Takashi Kato)

咳(せき)の検査・診断 担当医 加藤 貴志 理事長・院長 (かとう たかし/Takashi Kato)

経歴

1998年自治医科大学卒業
2007年東北大学大学院医学博士課程修了、東北大学病院移植・再建・内視鏡外科 他
2016年〜現職

備考

医学博士 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会 日本内視鏡外科学会 日本臨床外科学会 日本再生医療学会 日本抗加齢医学会 総合診療認定医